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夢に向かい
「主翼3枚の巾が普通の鳩と1.5倍長かった。尾羽がそれも1.3倍長かった。その顕著な特徴は、追い風に、スピードを生む形態じゃったんよ。証明は、その成績にあると思うてくれたらええ。ほやきんど、一番大事な部分は、ここよ・・ここ」
沢木が喉を指した。
「喉・・・?」
やっぱり分からない。
「すずらん号の喉袋は、他の鳩の倍食い物を詰められた・・それこそ、稚内GNレースから戻れる確たる形態的優位。何でなら、喉袋に溜められた食料は、ちょびっとずつ熱エネルギーに変えて、長時間飛び続けられる利点を生む。又広い主翼と密な副翼は、スピードを生み、更に気流に乗り、無駄な体力の消耗を減らせる」
「流石・・・」
長谷川が唸った。秋山も村本もそう言った。
「なる程・・それが持って生まれたすずらん号の形態ちゅうなら、ある程度は納得出来る部分もある、ほやきんど、未だお前は閃竜号については語っとらん」




