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夢に向かい

「はっきり言う。すずらん号はわしが使翔した、尤も優れた勢山系の鳩じゃ・・この鳩こそ・・競翔鳩としてあらゆる可能性に向える優性遺伝子を持った、突然変異」


 すぐさまには理解出来ない周囲は、突然飛び出す沢木の言葉の連続に、驚きを隠せなかった。


「びっくりする事は無いわ・・競翔の浅い歴史の中で、又鳩ちゅうもんの、その遺伝子に眠る真の能力やら可能性を引き出した訳では無かろうが?たかが100年、人間は果たしてどれだけの事が分かっとんかの?1割にも満たんかも知れんのよ、競翔鳩の可能性ある能力を引き出しとんのは・・香月博士は遥か先に居る。だからこそ、今この地に初霜号系を使翔させとる訳じゃ。わしも、手伝いさせて貰うとる訳じゃわ」


 そこへ松本が来た。周囲が少し前を開けた。


「おい、じゅん。さっきから色々言うとるが・・ほな、お前が使翔する閃竜号はどななんど?それを聞いとらん。確かに、わしも松竜号は、自分で考えてストックもしたし、大型鳩にありがちな、体の成長言うんも考慮した。手応えは感じる所もあるきんど、競翔っちゃ、思うようにならんきん、皆思考錯誤の中にあるんと違うんか?競翔鳩の体形やら、交配一つとってもそうじゃ」

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