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夢に向かい
「はい・・」
まだまだ叶わぬエベレストの頂上のような人・・山根は最敬礼しながら沢木を見送った。
勿論沢木が、白川へのフォローを怠っている事は無い。
又、黙々と公民館で一人トレーニングを続ける由香里の所へも・・
「あ・・」
それは、一村のグループの重村だった。寡黙な男だが、あれからしょっちゅう喫茶店には顔を出し、由香里の事情も承知しているのだが・・
「頑張れよ・・わし、魚の配達途中でちょくちょく覗くきん」
「はい、有難う」
重村が少しにこっと笑った。
「可愛い・・シゲさん、今度からそやってにこっと笑ったら?」
由香里が微笑みながら言うと、益々重村の顔が赤くなった。




