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夢に向かい

「まあ、それぞれタイプは違うきんどな・・ほれに関東四天王言われる血統も、今春はええ仕上りじゃあ、面白いのう・・」


 満足そうに言う沢木の明るい顔に、周囲もつられて笑顔になる。


「もうちょっと掛かると思うとったきんど、案外燧灘競翔連合会の組織はスムーズに行っとる見たいなのう・・」


 松本が目を細めると、隣の山部、住吉も・・


「沢木のお蔭よ・・あいつの復帰はめちゃくちゃ大きいわ・・全てに今機能しとんのは、皆あいつのお陰と認めとるきん」


 大きく松本は頷いた。

 この30年と言う月日は、ある意味沢木を大きく成長させていた。組織と言うものが自分達にとってどうあるべきか、又どう機能して行くか、ストレスを受けないやり方なり方法なり・・短期間にこんな組織を構築しつつあるのは、その彼の存在の大きさだった。

 そして、善さんとも別れを告げる日がやって来た。春の競翔目前の事であった。

 梅の花が咲き、日毎に春の息吹を感じる時・・

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