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夢に向かい
間も無く合同訓練が始まった。この春は、レースが増えた事もあり、600キロチャリティー杯、1100キロ余市CHレース。その為に約2週間スタートが早く、合同訓練が、40キロ2回、60キロ1回の3回開催される。
参加羽数も、3000羽近いスタートとなる見込みだった。
3度の合同訓練には、沢木も姿を見せた。沢木は、松竜号を大層評価していた。
「流石・・おいやん。秋のストックが生きて来とるわ・・」
素晴らしい鳩だと誰もが認めるが、松風号の直仔の3羽が注目を集める中で、これ程沢木が 絶賛するのは、何故か・・?
又、由香里の輝竜号にも触れた。
「ええ仕上りじゃあ・・この鳩は、育つべきして育っとる」
その沢木の真の言葉を知るのは、もう少し後だったが、
「沢木、お前が使翔しよる閃竜号じゃって、皆の注目の的よ」
西条が笑う。




