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夢に向かい

 頷きながら長谷川が、


「何やら、探っとると思わせるんが主題ですきんね、事実荒尾さんの動きが止まったです」

「成る程・・で?」


 沢木がにやっとした。


「利権の争いは、自分の懐を潤す言う不純な考えの方では無く、真面目に競翔に取り組み、川上理事長のような崇高な考えを持たれた方に、トップに立って頂きたいものです」

「その通り」


 沢木が言うと、


「山部さんへの票は、より不動なものにしたい訳です。特に、この合併が相次いだ変革の時代には」

「そこまで聞いたら、結構じゃ。長谷川君」


 長谷川の動きが、荒尾の動きを封じたのなら、それで良い。こう言う団体には政治的や、利権の争いを持ち込んで欲しくない。純粋に競翔家達は、鳩を愛し、競翔を愛し取り組んでいるからである。

 長谷川を抜擢した沢木の狙いは、見事に的中した訳である。

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