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夢に向かい
「いや・・結構です。申し訳ありませんでした。甲斐田さんにお任せしますきん・・」
甲斐田は、完璧なまでに理詰めで工藤食品㈱をこうして、子会社する事に成功した。
放漫経営が招く様々な落とし穴。甲斐田は、ここに地場産業の拠点の一つを構築する足場を作ったのである。従業員にとって、KS食研㈱傘下に入る事は、むしろ光栄な事であった。社員の大半が喜んだのだった。
ただ、甲斐田は、工藤の親父はもう駄目だが、息子を鍛えてやって欲しいと沢木から頼まれていた。早速甲斐田は、海外勤務へ工藤を異動させた。工藤が折角目論んだファンネ系は、とうとう使翔されないまま金石によってどこかへ転売されて行く。
*隻眼の竜登場
「どなんしたん?工藤さん」
ヒデ君が他の若手連中に聞くが一切情報は無かった。洋司も首を傾げるばかり。
「どうも、北欧の方へ行っとるらしいわ。転勤で」




