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夢に向かい

「はは・・まあ、電話帳一瞥しただけで全部頭に入る男やさかいな、お前は・・で・・?今日は何の決意を発表すんねや?わしも、来月の中頃には、こっち離れなあかん。世話になったのう、沢木」


 善さんが言うと、


「ほやきん、世話やか思うとらへんですきん、善さんには又新たに一杯色んな事学んだですわ。藍川牧場の圭次郎さんが、辛がるかも知れんですね、仲良うに付き合うとられたきん・・」

「ほやなあ・・ま、ほんでも若い息子夫婦と明菜さんのお腹には孫が居る・・」

「あ・・初耳じゃった、それ・・ほうかいね、はは」


 沢木が、それではと、この時少し姿勢を正して


「わし、沢木事務所を山根君に任せよか思うとります」


 善さんがじっと沢木の顔を見る。

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