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新しい年に
沢木が答えると、
「いや、ほうでは無い。抑止力ちゅう事で沢木君が指名されたんなら、無言の圧力は実際利くど。そのうち役員連中がお伺いに来るわ」
沢木が複雑そうな顔をした。実際HZKに関わる事を拒否した男に対して、顔色を覗わねばならない立場に置かれたのは、不本意だからだ。甲斐田は、
「株の管理会社を作ったちゅんなら、沢木君とこへ相談に来る時は余程の事じゃろ、はは・・ちょびっと話が過ぎた。わしも午後3時から人と又会わないかん、30分程に残りなったきんど、ところで沢木君、実際佐伯はんとこどなん見とる?」
沢木は即座に、
「5年・・いや。10年は伸びると思いますわ。今が一番しんどい時期かも知れんきんど、絶対佐伯ゴルフ振興㈱は大きいになる会社ですわ。長男もしっかりしとる」
「その後は・・?」
甲斐田が聞く。
「その先は分からんです。ほやきんど、どっかで頭を打つじゃろうとは思うとります」




