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新しい年に

 橋本が提唱する海外進出は、勿論進められる。しかし、何より生え抜きの人材確保が急務である。経営者にすぐ反目し、日和見主義の幹部達では到底明日を築く事は出来ない。桜井は、どんどん若手を器用し、橋本にも注文をつけた。肩書きの上では、橋本であっても立場は逆転していた。この急速なHZKの内紛劇とも言うべき動きは、数ヶ月と言う短い中で終息し、沢木が自らの計画に向って始動して行く。

 又、由香里の競翔再開は、若手連中にも良い刺激を与え、力をぐんと伸ばす春がもうすぐやって来る。

 善さんに全てを託した、最後の羽崎、新川の策は、沢木に伝わった。それは、3役を受けずとも、沢木が退任しようとも、大きな発言力を有する大株主と言う立場を与えたのであった。

 それに対して、沢木が口出す事は今後も無いだろう。しかし、その存在が抑止力となり、未だ若いHZKの社長、副社長を支える力となるのであった。

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