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新しい年に

「わしゃあ・・わしゃあ・・どなんしたらえんですか、善さん」


 沢木が肩を震わしている。


「見守ってくれたらほれでええねん。せめてわし等が墓に入るまで」

「善さん・・」


 沢木が、善さんの手を取った。


「それが、人の交わりちゅうもんや。切ったらあかん。お前が役員を受けんちゅうんなら、HZKの大株主になってくれ、わしは二人からそう受け賜わって来たで。今後、お前が自分の夢を実現させる為に資金も要るやろ。もしもの時は、この株担保にしてくれちゅう事や」

「おおお・・・」


 沢木は男泣きに泣いた。何でここまで心血を注ぎ、身を粉にして働いて来た功労者を粗末に扱えるねん、羽崎はこう言い、新川も同じくそう言った。圧倒的な株主の圧力には、橋本はもはや敗北を認めざるを得なかった。同時に急速に進行していた橋本派閥は解体となり、同調した役員達の粛清人事も素早く進行したのであった。全ては更にHZKが飛躍する為に・・

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