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新しい年に

「順調や。かなり大規模な施設で、ここで、木工技術を習得して世に出て行くように指導するんが、わし等の役目やさかいな」


 善さんの顔も明るい。又新川と一緒に仕事を出来ると言うのが、嬉しいのである。


「ほうかいね」


 沢木がにこやかに頷くと、


「沢木・・お前とうとう正式にHZKの役員を退任するらしいな」


 沢木が黙って頷くと、


「桜井君の常務昇格と引換に辞表とはお前らしいがな、けど、沢木・・お前は一つ勘違いしてるで?」

「勘違い?」


 沢木が眼をくりっとさせて善さんを見詰める。


「お前、退職金要らんちゅうたそうやの」

「全部知っとるんじゃね、善さん、新川元常務から聞いたんかいね」

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