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新しい年に

 人生の妙、出会いの妙、人は無数の出会いとの中で歴史を刻んで行く。生きて行く事は楽しい事よりも苦しい事の連続かも知れない。しかし、何時か前を向いて歩んでいれば、どんな道がそこに開かれるか分からないのだ。求める事が全て叶う人等皆無に近い。しかし、自分が努力する事によって、例え報われずとも、達成感や充実感となるのでは無いだろうか・・。

 春に向けた訓練。もう厳冬にも始まっていた。由香里は、山上訓練を選択した。閃竜号と輝竜号では全くその訓練法が違うと思った。何が違うのか、彼女には論理的説明は出来ないが、そう感じた。

 洋司は、良く鳩達を観察していた。どの鳩も秋を終え、冬場になり力強さを増して来た。


「今や、入賞すら難しいレベルになって来たんじゃきんど、周囲は、びっくりする位皆鳩に対する取組み違うて来たのう」

「うん、眼の色が違うきんね。それだけ競翔レベルが上がった言う事やろね、東神原連合会の四天王と言われる鳩舎の鳩が集まっとるし、夜風系は相変わらずどんどんエースが誕生しよるし、本当、凄いね、今年の春は・・」

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