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新しい年に
沢木の檄はすぐ連合会中に伝わった。そして、当の工藤はやっぱりぼんぼん。呆れていたのが村本だったが、彼も真価を発揮するだろう佐野系と、仕事振りを認められて、新川オーダー家具から、キッチンのステンレス加工の仕事が切れ間無く入って来るようになっていた。人材、職人は探せば居るのである。それを見分ける眼を持つ者が居るのである。沢木の行く所、我田引水と揶揄されながらも、結果が全てを沈黙させて来た。これからもきっとそうであろう。
「何?総会屋担当に私に?」
明らかに不服そうな、橋本専務の顔だった。
「そうです。常務不在の今、専務である貴方が窓口になって貰わないと」
佐久間が言う。
「しかし・・」
大学で教鞭を取っていた橋本に、そんな実績も無ければ、対策も分からない。




