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新しい年に

「旭君、君んとこに小谷君が、自分とこの主流で無い鳩、四国へ連れて来た思うか?」

「いや!とんでも無いですわ。*ビス号の直仔ですきんね、それも超一級の鳩じゃと思うとります」


 うん・・と、頷きながら沢木が、


「佐野系もそう、磯川ペパーマン系もそう、ましてや、真髄中のパイロン号系が委託されとるんじゃ。村本君とこは、佐野エース号が来とんよ。わし等はな、もっと自覚せにゃならん。どこの世界に自分の分身である源流の血を、ほいほい、見ず知らずの者に委託するんかいの。それだけ期待と、責任を負うとる訳じゃあ、もっ ともっと磨かないかん、今一番燧灘競翔連合会が熱いんじゃ言う事をな。ほしたら、夏の理事長選なんぞ、対抗馬を出そかとは思うもんは出ん。山部さんとこの白川系・・おいやんとこの夜風系・・燧灘競翔連合会は、ピラミッドの頂点に居ると思てくれや、の?皆」

「はい!」


*ビス号は隻眼の竜に出てくる小谷鳩舎のエース鳩

 沢木が激を飛ばした。洋司もその言葉に気が引き締まった。

 本気も本気・・大本気の沢木の競翔は、大きな節目の年である。それだけ豪語し、周囲を煽って彼も又、身にこれ以上の無い大きなプレッシャーを背負っているのだった。

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