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新しい年に

「何・・鳩の事は置いといてもじゃ。工藤君は、工藤食品㈱の御曹司。KS食研㈱とも取引のある中堅以上の会社。まだまだ伸びるじゃろ。いち早く、冷凍食品に力を入れて、注目されとる会社じゃきんどの?彼は、外へ出とらん。つまり苦労知らずのぼんぼんじゃ。人を使う人間は、末端の組織の事も知ってこそ、初めて人の上に立てるんじゃ。何もせんでも、工藤君は、30歳の若さで管理部長の肩書きで、会社から高給を貰いよる。逆に言うたら、30歳にもなって親の脛齧って、その上自分の趣味であるものに金をせびるんか?恥ずかしい思うじゃろ?なあ、3人衆」

「え・・ああ・そりゃ・・」

「な?自分の趣味の世界まで親に頼ったらいかん、努力をせんもんには、身につくもんは無いわい。秀吉が高級茶器を並べて、コレクションの自慢をしよって、千利休に呆れられたんと同じじゃ。ファンネ系、確かにええ。そやきんど、ファンネの飛び筋を真に理解しとんかいのう・・仲介に入った*金石ちゅんは、目利きじゃ、鳩もそうじゃきんど、買う人間も見とるわ。どうせ、見かけばっかりの中距離鳩ばっかり導入したんと違うんかいのう・・相場の何倍もの金額で。大体、作出者は、殆どあっちの競翔関係の新聞に名を聞かん。どうせ、作出だけのブリーダー違うんかいの、半数は記録も無い種鳩じゃあ」


*隻眼の竜 鳩のブローカー

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