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新しい年に
「うん、手術した。未だ歩くんは、充分で無いきんど・・」
「ほうか!ほうかあ!良かったの!ほんま、良かったの!」
住吉も、旭も、平山も同様に喜んだ。洋司もカウンター奥から頭を下げる。
由香里がテーブルを離れると、その足取りを住吉が眺める。皆、本当に心から由香里を、同じ競翔家として親身になり、見守ってくれていた人達だからである。
安藤に旭が少し説明をしていた。少し安藤が納得した。遠くから姿を見た事があったが、初めて話をした彼は、
「綺麗な娘さんじゃなあ・・燧灘競翔連合会の若手の皆は黙っとらんで、なあ」
ははは・・笑いに包まれた。実際その通りである。
外は、又少し曇って雪が降り出した。
「おう、寒、寒う・・」
沢木が入店して来た。住吉達が帰ろうとしていたが、又座り直した。
「お・・すみよっさん、しばらく顔見んかったな、入院でもしとったん違うんかいね、血圧が高いんじゃきん、冬場は気つけとかないかんで」




