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新しい年に
午後から、この所すっかり顔を見せなかった住吉が、喫茶店に入って来た。
「あ、すみよっさん、ご無沙汰ですねえ」
「はは・・洋司君、内緒にしとってくれよ。わしな、心筋梗塞になってしもて2ヶ月入院しとったんじゃ」
「ええっ!ほら、いかんじゃ無いですかいね、済みません、見舞いにも行かんで」
住吉は手を振りながら、
「ええんじゃ、ええんじゃ。わしんとこも小さい商売しとるきんの、付き合いはようけ居る。入院言うて知れたら、大変な事になる。お返しだけでも大変なんじゃきん」
「はあ・・ほんでも、もう大丈夫かいね、すみよっさん」




