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新しい年に
「そこが、沢木さんの更に凄い所です。当時からも思案されてました、奥尻島コースなのです。更に、そこから佐渡ヶ島ルートと言う海岸に沿って流れる気流を利用します。非常に低い高度を流れる速い気流です。それも、沢木さんは知って居られたのです。海岸を飛ぶ渡り鳥から学んで・・正直、お義父さん、震えが来ます。僕が同じ連合会で紫竜号を使翔していたとしても、どんな秘策が沢木さんにはあるのか、予想もつきません。今、本当に楽しみです。閃竜号の一段と成長した春が。又、片田舎の競翔連合会と言われますが、とんでも無いです。今、日本一熱い連合会でしょう」
「ははは・・昔に戻ったようだ。君は、あの時のきらきらした眼の少年の顔に戻っているよ。私も楽しみだ。白川系がどう今年四国の地で結果を残して行くのかも・・」
こんな二人の楽しそうな笑い声を聞くのは、久しぶりであった。香織は、昇星を抱き応接室にコーヒーを運んだ。川上氏が昇星を抱き上げた。
ヤンが少しやっかみ、川上氏の足にかきついた。笑い声が又満ちた。




