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新しい年に
「どのような交配においても優位性を示す、遺伝子DNAです。私が着目していました」
「ははあ・・成る程。確かに、どんな交配にも合うとは昔から語り継がれていた言葉だった。沢木君もそこに?」
「若干違います・・沢木さんは、改良を加えるに尤もやり易い血統だと・・つまり、どんな方向にも定向進化を持って行けるのが、すずらん号系譜なのだと・・既に30年前からそれを思って居られました」
「うは・・君が生まれる前からだよ。それは」
川上氏が驚いた。
「だからこそ、沢木さんは、ひたすらすずらん号による、稚内1400キロ当日帰還を目標としていたのです。」
「やっぱり・・私のような常識人間では計り知れないよ、君達は」
川上氏が言うと、
「何か・・わくわくして来るんです。沢木さんの競翔・・それは、全ての気象と白竜号帰還ルート、そして紫竜号帰還ルートと言うデータがあればこそって言われてましたが、そもそも発想が予想もつかない事です」




