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車椅子の少女

「うん、分かっとる」


 娘がやりたいと言うのを、一度たりとも反対等した事が無い父親であった。それ故に、何時も母親が事前に相談も無くどんどん何事も進めてしまうのが、少々洋司にとっては気に要らないだけだが・・以前はもっと会話のあった家族であった・・

 八重子はすぐ、知り合いの便利屋に、松本から手渡された鳩舎図面を手渡した。その鳩舎は3日で完成した。小さいが、機能を備えた充分なものだった。完成の連絡で、松本が訪れて鳩舎を見て大層褒めてくれた。しかし、洋司は一歩も家から外へ出る事なく、松本にも会おうとしなかった。そんな洋司を八重子はなじったが、夫婦の関係は、この頃相当ぎくしゃくとしていて、かなり冷えかかっていたのかも知れない。


「ええっ!松本さん、春の1000キロ四国CHレース総合4位の鳩の子、分譲するんじゃ言よるん、ほんまですかあ!」


 大きな声を張り上げたのは、妻鳥。


「ほんまよ、それがどしたんぞ」

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