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由香里と勇次
香月が軽い笑いを立てた。
「あは・・こんな方初めてです。全部、自然体ですから」
こんなに人を感嘆する香月を見るのも初めてであった。それだけ、沢木が突出した人物だと言う事だろう・・当に天才の名に恥じないその所作、視線、思考・・超抜の人物であった。
今度は丹念に羽毛、主翼、副翼・・余す所無く触ると、バスケットに無造作に今度は鳩を入れた。が、今度は直後に白虎号の嘴で突付かれ、
「おう!痛い・・こいつ・・フェイントじゃの!はははは」
全員が笑った。その童顔そのものの顔が、沢木の当に人を魅了する自然体であった。
川上氏は、その荒唐無稽な願いを受け入れる事にこの時決めたのだった。そこで、川上氏はその場を離れ、沢木、香月、新川、佐川の4人が残った。




