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新しい年に

「選んだ道じゃあ・・土に縛られようが、動物に縛られようが、人間はそれが宿命よ。道具を使うちゅう知恵を生み出したとこから働く事が義務つけられとる。何も人間には限らんきんどの。ただ、人間の場合は、選択権を自分で持っとる言う事じゃ。蝿が飛ぶ、匂いが出る、埃が立つ、粉塵が飛ぶ、汚水が流れる、煤煙が出る、騒音がする・・・言うたら、無限にそう言う事は起きるんじゃ。近所なら尚更の事、住む環境をどう互いに折り合って、理解しあって行くんか言うんが一番じゃろが?なかなか、ほやきん難しい事よのう・・」

「まあ・・病院じゃって一緒じゃきんどな」

「ほうよ、人間社会が矛盾だらけよ。ほやきんど、ルール作らんかったら、弱肉強食の時代に戻って、力の持つ者が勝手に法律を作る・・何も今と方法論は違うても仕組みは変わって無いわいのう、はは」


 そんな話を昼過ぎまで行ないながら、本当にのんびりした正月を迎えていた二人だった。

 夕方になり、とり、環がやって来た。

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