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新たな誓い
「うちね、おばさん。正月やかし、家で食べた記憶無い。お父さん、大抵年末から海外行っとるし、兄さんも一緒。妹達は、海外か、九州の実家に行っとるきん・・」
言外に淋しさを感じる言葉であった。実の兄は、父親と一緒。後妻達は、自分達の世界で居ると言う事だろう。美香の孤独感は、この殆ど毎日由香里の所に居ると言う事でも理解出来る。
「うちもな、美香ちゃん。由香里がこの数年殆ど一人じゃった。環ちゃんがこっち戻って来るまでの7年間は、3人で正月迎えとったんじゃ。楽しいてええのう、皆で正月迎えるんは」
「うん!」
嬉しそうに微笑む美香を見ては、何も言えない二人だった。由香里も友達がすぐ側に居る現在、嬉しそうである。
夕方近くになって、美香が帰って行った。美香を車で迎えに来たのはイクちゃんだった。付き合うと言う関係までは発展していない様子であるが、仲の良い友人関係が出来つつあった。




