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新たな誓い
沢木の事務所に到着すると、すぐ暖房器具のスイッチが入り暖かくなる。上着を脱ぎながら香月が、
「本当に済みません何時も突然に・・」
「言いっこ無しですわ。わしもね、今朝大阪から戻んて来たとこですきん。昨夜は新川さんと飲んでました」
「ああ・・そうでしたか。お元気そうで、何よりです」
香月がにこっとする。
「来春・・面白いかも知れんですね、競翔。燧灘連合会が台風の目になるやも知れんです」
「・・聞きました・・既に1100キロ余市からの放鳩訓練をやられたその閃竜号を、秋の700キロレースにて総合優勝させたと」
「はは・・あくまでも結果論ですきん」
沢木が笑うが、香月もにこっとして・・
「沢木さんが見込みの無い訓練を行なう筈もありません・・見せて頂けますか?閃竜号の仕上がりを」
「ええ・・その前に、冷ですきんど、この日本酒飲みよって下さい。おせちの箱も開けますきん」




