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新たな誓い

「これ程、生体工学科の技術が進歩しているのは嬉しい限りです。さあ・・歩いて見せて下さい」


 ゆっくりと歩む由香里・・確実に由香里の一歩、一歩は力強く、安定度を増していた。

 香月が、


「もっと早くに由香里さんと面会したかった。やっと私も南米の勤務を終え、日本での仕事に戻った所です。私も、一人の医学に携わる者として、今回の手術は、成功したと思います。おめでとう御座います」

「あ・・」


 滂沱と溢れ出る涙は、もう止めようが無かった。香月をして成功と言うからには、こんなに心強い言葉は無かった。香月は、環にも今回リハビリスタッフとして、良く頑張って下さいましたね・と慰労の言葉をかけた。

 誰一人欠けても、又どんな些細な失敗も許されなかった手術でした・・香月は、この夜語った。


「不思議ですね・・由香里さんには、目に見えない他の力も加わっているように思えます・」


 その感覚は沢木も語っている。その何かは到底説明出来る事では無かった。しかし、香月は俵清二の存在と由香里の関係については、何かを感じているようであった。ここでは勿論そんな事が語られる事は無かったが・・

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