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新たな誓い
「おう、善さんも、いよいよ来春からオープンの木工館の最終仕上げもあるし、これからは、かなり忙しいになるじゃろ。半々になるじゃろのう、こっちの生活とは」
「何か・・身内同然に思えるんじゃきんどね」
とりが笑う。それは、一緒に生活していた環も同じだ。
「家族同然・・それ以上の人じゃわ・・思慮深いし、善さんには哲学があるきんね。凄い人・・」
それは、全員が頷いた。
洋司が12月に入って、沢木ともう数ヶ月振りになる一緒に行った黒鯛釣りで、瀬戸内では巨チヌと言われる58センチの大型を釣った話を、楽しそうに始めた。由香里も嬉しそうに父の顔を見詰める。
「瀬戸内で拓寸60ちゅうたら、一昔前なら大法螺吹くな言うて笑われとった。ほんでも、じゅんさんポイントには居るんよねえ、未だ手の震えと感触が残ってますわ」
「まあ・・実寸で超えるんも居るきんの。よおちゃんのレコードが地元で釣れたら、ほれは良かった事よ。あの埋め立て地は3箇所大型が居る場所があるきん、又暇な時に行きゃええ。2月の中旬に又チャンスがあるわ、多分」
「その間はあかんのな?」
洋司が聞く。




