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新たな誓い
「沢木・・」「沢木さん・・」
深々と頭を下げる沢木に、その強い決意を聞いては、もう何も言う事が出来ない二人だった。
大晦日の晩になった。この日深夜まで営業する白城は、夜に出すお汁粉の準備を整えて、一端休店、沢木、とり、環、美香が喫茶店内に居て、洋司達と談笑をしている。沢木はこの日の早朝、高松空港着の便で戻って来た所であった。
「おい、美香ちゃん、家に居らんでも構わんのか?」
沢木が言うと、
「あ・・はい。白城に行く言うんは、お父さんも何も言わんきん、ほれに、最近余り口煩う言わんようになったんです」
「ほう・・」
沢木は、佐伯に何か心境の変化でも起きているのかと思ったが、それ以上は何も言わなかった。
「善さんは、帰られたんですかいね」
とりが聞く。




