新たな誓い
「分かってますわ、その辺の影響力と言うか、HZKの年商を今後上げる事によって、企業内の力関係を平均化、つまり本当の意味での、HZK本体と言う組織化を図ろうと言うんが、橋田専務の考えですわ」
桜井が、
「それを承知しているから、自分達は、これまで培って来た独自の部署の結束や強化を図り、色んな良い部分を継承して行きたいと思ってるんです。それを真に実行出来る人は、ただ一人・・沢木さんだけです」
きっぱりと言う桜井に、静かに首を振る沢木。
「いや・・新川会長はそなん思うとられん・・いずれ若い佐久間社長と、補佐役である信一郎副社長がその実権を強固にして、発展の基礎を築いて欲しいと思われよる。その象徴が木工館なんじゃわ」
新川は、
「せや・・派閥争いは正直想定もしとらんかった。この二人の関係が強固で揺ぎ無い間は、わしは大丈夫やと思うとる。橋田君の加入が、こなな短期間で色んな影響が大になって来るとは予想外やった。わしはな、何遍も言うけど、その3役に沢木が居ってこそHZKは今後30年は安泰じゃと思うとる。今でもそうや。なあ、沢木。今でも常務役は空白や。羽崎名誉会長やわしも、未だお前を推挙出来る力はあるんや、何で受けてくれへんのや?」




