新たな誓い
こうなると、ヤマチューには貫禄があった。一村も猛者であるが、ヤマチューはこっちの世界では名の知れた男だ。一村は、一目置いているように敬語を使っている。
「お前・・峠攻めよるらしいの。死天ちゅうんは峠族か?」
「あ、はい。知らん内にそう言うメンバーが集まりよった見たいですわ」
「ほうかあ・・黒閻魔も、重田ちゅうんが最近し切っとって、埋め立て地でゼロ四競争【400mの間を何秒で走るか競争する競技】やったり、1周回の競争しとるらしいの」
「ほのようですわ。わし等、見かけで判断されるきんど、昔の族とは違うチームやっとりますきん」
ヤマチューが、
「おいおい・・耳痛いがい・・はは。まあ、ほんでも夜叉王の頭の後輩石塚は、無茶せん男じゃきんの、旧車会じゃ言うて、クラシックなバイクをしょっちゅういじっとる。チームも変わったもんでや、のう」
「わし等も最初はただ走るんが面白うて、ほんで、松山の方行ったり、高知の方行ったりしてしょっちゅう喧嘩しとったです。ほやきんど、何か方向が違う思うてね」
「何にせよじゃ・・お前等後輩が、諍い起さんでこのまま行ってくれりゃ、先輩として嬉しいわ。済まんの、それを言いたかったんじゃ」




