1349/3046
新たな誓い
重田と言う男は、ボクサー崩れで黒閻魔の特攻隊長補佐をやっていたのだが、今回新チームになる、新黒閻魔を率いる事になったようだ。
「シゲ・・お前が頭になったんか」
「一さん、わしゃあ別にあんたとやりとうは無いですよ。ほやきんど、ここで頭下げたんでは、このチームはまとめれんですきんね、引けませんわ」
眼光鋭く重田が睨む。年は一村より一つ下であった。
「上等じゃあ、ここはの、わし等チームが峠を攻めとる一番ルートじゃ。この道だけは他の者に邪魔されとう無いきんの」
一村が重田の前に立ちはだかった。両チームは元々一つの所から分かれたのである。互いに知っている。一村がこの峠を拠点に走っている事を知り、ここへ来たと言う事は、どちらが黒閻魔の正当継承かを証明させる為であろう。
この諍いが、どう沢木達競翔家達に繋がるのか分からないが、このタイマンは、壮絶を極めた。
一村も聞こえた猛者であるが、重田もボクシングを習っていた猛者である。
その戦いは1時間を越えた。息も絶え絶えになりながら、それでも戦いは終りそうに無い。




