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新たな誓い
沢木が、
「おい、美香ちゃん。スクーター、置いとき、ここ。わしが、車で送っちゃるきん」
午後8時を過ぎている。沢木は、流石にこう言う事には敏感だ。喫茶店も、もう閉める時間であった。
沢木に送られて帰って行く美香に、洋司もほっと安心した。しかし、何時も沢木が居る訳では無い。日照時間も短いこの季節は、6時になると外は真っ暗になってしまう。
やっぱり、危惧した事は現実に起きつつあった。
イクちゃんが、二人のバイクに乗った不良っぽい男達に呼び止められたのである。
白城に良く来る女の子の事を聞いたのだ。
「何で・・自分で聞いたらええや無いか」
むすっとしてイクちゃんが言うと、
「お前・・あの二人と知り合い見たいなきん、聞いたんじゃわ。言わんかい、早う」




