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新たな誓い
「はい、有難う御座います」
その環が、昼過ぎに洋司の店にやって来る。野菜を持って来たのである。この日は、準夜勤、PM3時からの勤務であった。
少し仏頂面して、窓際で座っている由香里に、すぐ環は気付いた。洋司に野菜を手渡すと、
「どなんしたん?由香里、何か怒っとるね、あの顔」
「ほうなんじゃ、自転車に乗る言うて聞かんのじゃ・・どなんしたらええもんかいのう、環ちゃん」
環も即答はしなかった。
「ほうじゃねえ・・自転車か。ほんまなら即OKと言いたいきんどな、由香里・・余りにも早いここまでの経過じゃったきん、何か、見逃しとる事無いか思うて、うち、ちょびっと不安持っとるんよ」
「ほうかあ・・環ちゃんがそう言うんなら、ちょっとわし等もブレーキ掛けて良かったわ」
洋司が言う。環は窓外を見やっている由香里の所へ
「あ、環姉ちゃん」
由香里の前に座る環。
「由香里・・あれから熱出て無い?」
「うん・・毎日計っとるきんど出て無い」




