新たな誓い
ここは、画材屋であった・・あったと言う事は、それまでの街中の画材店から郊外型店舗へ進出して来たのが4年前。しかし、思うような売上は伸びず、これからは、文房具を売ったり、もっと明るい店内でイメージを一新しようと、沢木の事務所に相談を持ち込んで来たのが2週間前だった。店舗は2階あり、かなり広い。しかし、広さの割りに店員数も少なく、これまで長年やって来た商売のやり方だと、常連さんしか足を運ばない、単なる郊外へ出て来ただけの新店舗状態であった。
「・・ほんまに難しいですわ・・工期も2週間ちゅう事じゃきん・・こなな大きな物件2週間ちゅうんは、きついん違いますか・・」
「確かにきつい。そやきんど、施主さんの希望を最大限聞く言うんが、わしとこのやり方じゃ。で・・昨日、ちょびっとは考えたかいの?」
沢木は、ヤマチューに宿題を出していた。この店をどう自分なら捉えて行くか・・常に沢木の会社では、そう言うテーマが追求される。メンバーが揃えば、善さんも交えて、討論する事もしょっちゅうだった。その中から、沢木はイメージに合うスタッフを指名する。が、ヤマチューは、入社数ヶ月の社員。この抜擢は、どう言う沢木の意図なのか・・少し周囲も驚いた。




