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新たな誓い
「いや・・又ご無沙汰じゃのう・・」
喫茶店が、軌道に乗るまでそんな余裕等無かった。それに、由香里の手術・入院中に、父親たるもの、釣りに興じる訳にはいかない。ただ、娘と一緒にやっている競翔だけは、中断しなかった。
「又、行って来たら?カレイのシーズンじゃろ?今」
「おう・・ほうやのう・・最近釣り仲間も、何が何でもチヌじゃあ言うとらんしの」
洋司が、少し考えるように顎を撫でながら、そんな仕草をした。
「行って来たら?よおちゃん。春になったら、由香里も一緒に行けるかも知れんけどな」
八重子も言う。
3時頃になり、沢木がこの日も姿を見せた。
「ありゃ、由香里ちゃん、熱下がったんか?」
由香里を見て沢木が言う。
「うん・・ほんでも、殆ど今日は座っとる」




