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由香里立つ!

「しかし、我等若手競翔家は、未だ未熟者の集まりです!佐々木由香里さんは、眩しくて、輝かしくて、今の自分達では、とてもお付き合いをして下さいと言える立場ではありません、しかし、我々一同、再び自分の足で立ち上がる事の出来ました貴女に、同じ競翔家として、友人として祝し、これを贈ります。どうぞ、受け取って下さい」


 由香里が、その包みを開けた。


「わあ!」


 それは、鳩の羽で飾られた、見事なレリーフ・・法皇山脈を現していた。空に飛ぶ無数の鳩達。由香里は大粒の涙を零した。美里も余りの見事さに、同じ競翔家として貰い泣き。沢木も驚く出来映えで、各鳩舎の鳩達の羽で作られたと言う心がこもっている。


「見事じゃあ・・・」


 そのアイデアが、ヤマチューから出たと聞き、沢木も彼の持ち得る才能を、この時はっきりと悟った。

 由香里が礼を言うと、またまた拍手。そして、今度はとりと環から、勇君にプレゼントがあった。


「勇君、由香里の為に【空】・・作曲有難う。凄い心が洗われるような、澄んだ音色だったよ。素晴らしかったです。そして、同じく私達二人の末っ子として、兄、姉から贈り物があります。受け取って下さい」

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