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由香里立つ!

「何言われとんですか、今日はじゅんさんの誕生日で無いですか、ほんまなら、私等は、今日はじゅんさんを一番に祝いたかったんですきんね、由香里の退院が思うたより、かなり早かったきん、この日と一緒になっただけです・・有難う御座います、じゅんさん、この言葉好かんかも知れません。ほやきんど、これ以上無い記念日となりました。毎年10月30日にこのパーティやりますきん」

「八重ちゃん・・」


 ぐっと堪えていた沢木の眼から涙。

 何を語らずとも、由香里の、あの満面の笑顔が見える事。同じく、とりと環が見事にその華を添えてくれた事。花川美里が、最高の場を作ってくれた事、若い競翔家が由香里の快気を祝い、涙に咽んでいる事・・沢木は本当に良かった・・そう思った。和子が、あちこちの席を回り酌をしている。妻鳥紗枝子とは、泣きながらよろしくお願いしますと、頭を下げ合っている。善さんは、上機嫌で、これも喫茶店のご近所さん達と談笑。由香里の快気・・松本がその善さんの所に行き話している。


「わはは・・善さん!わしの家、来てつか、一杯飲らんな!」

「そらええですな、近い内に」

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