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由香里立つ!

「わあっっ!」


 大きな拍手、一段と大きな拍手が沸いた。殆ど全員が泣いている。ヒデ君は声を上げて泣いていた。この女の娘のどこが悪くて、どこを手術したと言うのか。すらっと伸びた長く白い足。端正な顔に、これ以上の無い笑顔。言葉など不用だった。美里が、ピアノの脇に由香里を呼んだ。そして、


「さあ・・もう一人登場して頂きましょう。由香里さん、エスコートしてね、勇次君を」

「はい・・」


 由香里が、勇次の手を取って迎え入れる。勇次は、これ以上に無い喜びを体一杯に表現した。美里の演出には、流石の沢木も、お株を奪われた格好だった。勇次がその場で自作曲したと言うバイオリンを弾く。澄み切った心洗われるような音色だった。曲名は、【空】勇次の心を映し出すような見事なものだった。美里が即興でピアノを合わせる。涙が止まらない。曲が終わると又大拍手。そして、

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