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由香里立つ!
繋がって行く・・どんどん沢木の志向するものが重なって行く。守り育てる者には、もっとチャンスを。無念であるが、出来なくなった農地は、新しい形態へ繋いで行く・・それは、常に時代の先取りであった。そして、善さんが感じた以上の田舎であるからこその、良い面も悪い面も沢木は指摘している。沢木は、忌み嫌いながらも、そこは常に冷静な眼で、先を・・未来を、見ているのであった。
「感服した・・わしは、正直お前に」
善さんはそう言った。和子も、もう何も言わなかった。
あの当時、非難の声は高かった。しかし、沢木の提唱する事は、一人、二人・・賛同者が増えて行き、現在がある。本来農協が先ず率先してやるべきその姿を、沢木は野心ある農業起業家に持ちかけ、大きな流れとなっている。現在農業売上3億円の委託農業企業と成長しているのであった。




