由香里立つ!
環が、
「明日になったら、よう言わんと思うきん・・お父さん、お母さん、我侭で強情で思うた事何でもやらな済まん娘やきんど、27歳と5ヶ月・・育ててくれて有難う。うちは、未だ自分がやりたい事あるきん、子供をお母さんに抱かせてあげる事は出来んけど、もうちょっと待ってつかな。お父さん、うちは、8年前、家飛び出して、感情のまま先見んと進む娘やったきんど、世間出てその厳しさや、仕組みがちょびっとは分かった。お父さんが、うちを探してくれてそっと渡してくれた、事務所建設費の1千万円のお陰で、大学も通えたし、HZKの寮にも入れた。ほんまに今うちが成すべき事は何か思うたら、やっぱりお父さんと一緒に仕事やりたい・・もっともっと学びたい・それだけです。二人にはこれからも苦労掛けるきんど、よろしくお願いします」
沢木も和子も未優も、ぽろぽろ泣いた。これが家族と言う絆なのである。
夜が明けた。真っ青に澄んだ空だった。
少し遅目に起き出して来た一家。善さんは、近所を散歩している。農家の人が採れたてのレタスをくれた。目の前に広がる田園風景を眺めながら善さんは、
「こなんええとこ住んどったら、こせこせした生き様にならんわのう、うん」




