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由香里立つ!

 午後になって、又とりがやって来た。由香里が居ない事にきょろきょろとはするが、すぐそれは悟る。暫くして、今度は松本が姿を見せる。明日に迫ったパーティーの事を聞く為である。とりが居る席に座る。


「おう、お前明日婚約発表じゃちゅうのに、えらいのんびりしとるのう」

「ほなん言うたって・・男や、何したらえんな?おいさん。美容院でも行け言うんかいね、わしは、昔からスポーツ刈りの頭で、1週間前に床屋に行ったとこじゃあ」

「ま・・ほの位落ち着いとったら、大丈夫じゃの・・挨拶位考えとんかいの?」

「え!挨拶せにゃならんの?」


 少し大きな声を出したので、洋司達にも聞こえた。くすくす八重子とキッチンで笑っている。

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