由香里立つ!
沢木の言いたい事は良く理解出来た。父が、ラブ・ピースの支部長である事も大きい。人種・宗教・文化・国・地理・人情・・全てを超えて、沢木は活動の輪を広げようとしているのだ。自分達が出来る範囲で、力で。
夜が明けた。爽やかな朝であった。人は何を求め、何をすべきか・・ちゃんと沢木は示唆してくれた。大きな事を考える必要など何も無い。自分自身のちゃんと立つ位置さえ違わねば、そこから一歩が生まれる。未優が、この日パーティー終了までの休暇の1日を、由香里と共にしていた。
由香里が、
「未優姉ちゃん、じゅんおっちゃんの言うた事・うちは一生忘れんよ」
「抽象的な言い方じゃったきんど、景気が良うなって、何でも便利になってええ半面、取り残されとる部分を見直して行かないかんちゅう事じゃね。日本の裁判ちゃねえ・・本当に時間が掛かる。そうじゃきんど、こなん時間が掛かる言うて傍目で思うじゃろきんど、実際は色んな調査、資料集め・・なんぼあっても足らん・・。こなん丁寧に時間掛けて裁判やる国やか無いよ。ほやきん、本当に人を裁く側に立った時には、物事の真理を掴んどかな行かん・・特に凶悪犯罪やら、少年審判は難しいわ・・」




