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由香里立つ!

「朝しか舎外出きん言う環境が逆にレース中はええ休養になって、次第に中距離あたりで真価を発揮し出したんじゃろねえ」

「そう言うお前は、凄い事やっとるで無いかい、総合優勝、優勝2つに、参加全レース、殆ど総なめだったそうじゃのう。恐るべきよ、慧眼ちゅうか、鬼眼ちゅうか・・お前の視点は遥か先にあるわい」

「何も・・ただやるべき事を当たり前に実行しよるだけじゃきん」

「はは・・それが普通のもんには出来んきん、お前は天才と言われとる」


 少し雑談をして、足腰こそ弱っては居るが、川崎の様子に急な変化は無いと感じたが、沢木は本当なら、由香里の快気祝パーティーに招待予定であったが、断念した。

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