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由香里と勇次

「そして、ここに居られる香月博士を慈父の眼で見られ、現競翔界を真摯で誠実な方向で改革されようとされておられる方、川上現鳩競翔協会理事長です。光栄です。こんな機会に会えまして」


 一つ、一つの言葉が、尊敬を微塵も隠さない沢木の短い言葉に凝縮されていた。その人となりは、同時に川上氏も感じた。


「沢木さん、初めまして。先程ちらっと新川さんからお聞きしました。インテリアコーディネーターとして、一流の方とお聞きしています。それに、鬼眼の異名を持たれる鑑定眼をお持ちだそうで」


 なごやかに、設置されているテーブルに4人は座った。


「お義父さん、鬼眼の異名・・私真近で感じました。白虎号が気性の激しい鳩だと、即座にこの沢木さんは言われました。ゲージの中の動きの少ない鳩の様子からそこまで感じる方はそうそう居られません」


 川上氏が、


「ほう・・一男君がそこまで言うのなら、やはり本物だ」

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