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由香里立つ!
「うち・・うち・・じゅんおっちゃんのアルバム見せて貰うて、凄い勇気貰うた・」
「ほうか・・ほうか」
我が娘同様に、沢木は由香里を抱き、その頭を撫でる。顔を覆って泣く環、未優。大きな優しさと、全てを分かち合った関係が伝わって来る。ヤマチューも泣いている。
「良かった・・ほんまに良かった」
しばらくこの状態は続き、由香里が、中学校以来と言うスカート姿で、部屋の中を歩いて見せた。それは、義足である事が信じられない位精巧で、まだぎこち無さが残るが、彼女は自分の足を取り戻したのである。
感動的な、短い時間であったが、既に間近に迫った退院の日を待つのみであった。
沢木が、由香里と握手し、感動して未だ眼が真っ赤のヤマチューに、
「ヤマチュー、お前のお袋さん、関節リウマチじゃ言われとる見たいじゃの」




