表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1228/3046

由香里立つ!

 善さんは、少し涙声・・それは、真に沢木の事を思い気遣ってくれる言葉だった。

 環達にもそれは充分伝わった。


「沢木・・火中の栗を拾うのは何時でも出来る・・わしはな、お前にHZK常務取締役を受けて欲しかったわ・・そやけど、お前は、今の事業降りる事は出来へんわな、それもよう分かる」

「打診されましたわ、羽崎名誉会長に・・そやきんど、今は動けんです」


 話題を変えて、祝杯を上げる沢木一家と善さん。一人和子は浮かない顔であった。

 夫は何時も正しい。だが、敢えて苦難の方向に向って行く。要領と言う妥協が出来ないこの性格は、味方も多いが、敵も作ってしまう。組織の中では生きるのが難しい人間だ。だから、HZKを離れる事には賛成である。しかし、今度は周囲が・・強い夫を求めてしまう。もう、50歳も半ばに差し掛かり、和子は夫に無理をせず、もっとのんびりして貰いたかった。娘二人も、もう自分で巣立ち、母親としての気苦労は耐えないけれど、ちゃんと地に足のついた職業を持っている。食べる事は、心配しないでも良い。夫が提唱した委託農業会社は、現在20町歩を、過疎地から送り迎えの人材を雇い、外国人労働者も雇用し、着実な新農業経営を構築しつつある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ