1222/3046
由香里立つ!
「ワンマン体質が批判される世の中、そやきんど、逆説に考えたら、即断即決ちゅうもんも大事では無いかいね、なんでなら、構造的な、官僚社会になってしもた大企業は、遅々として決済が遅れ、その為に身軽な中小企業の動きを、後出しジャンケンになっとる部分がある。企業競争力は、常に先手必勝。その為には、英断も必要では無いかいね?皆さん」
拍手が沸いた。この短期間に、全ての決済は3役に諮られ、3人の同意が無いと実行出来なくなっている。それは、大学の教授=天皇と言った、そんな組織でやって来た橋田にとっては当然のシステムであっても、このHZKの自由闊達な意見が飛び出て、各方面にエキスパートが育つ現環境からは、かなり方向性が変わり、難しい組織になる事を懸念してであった。
橋田と沢木の関係は決定的なものとなった。これから、新川に進言し、沢木外しの多数派工作が始まるのである。その材料とは、やはり沢木が個人投資する事業、更にもっともっとHZKに大きな激震が走るような新事業の話が進むのである。
「はは・・やったんかい、新専務の橋田君と」
新川元常務は笑った。




