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新たな動き
「こんちはー」
「おう、美香ちゃん、いらっしゃい」
この日は、美香が事務所に用事があるようで、少しもじもじしている。
「どなんした?カイと遊ばんのかいの?」
沢木が聞く。
「沢木さん・・いえ、沢木社長・うちを雇って貰えませんか?」
「何じゃと?いきなりじゃのう、美香ちゃん、ははは」
善さんも驚き、沢木の横に。美香がとつとつと喋り始めた。
美香は短大の2年生。もうとっくに決まっている筈の就職が、未だ決まらないのだと言う。決まらない訳は、佐伯勇太郎が、自社に勤めさせると言う前提を崩さないからで、それだけは頑固に拒否している美香が、思い余って相談に来たのであった。




