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新たな動き
羽崎名誉会長が、
「安生頼むで、佐久間。今の時代やからこそ、外部からの有識者が居る。せやけど、それを上手い事調和させるんも経営者の役目やさかいな」
「はい・・お父さん」
ずっと、HZKの重責を若くして担って来た佐久間の役割は、重く、舵取り一つで会社の浮沈も掛かって来る・・経営者とは孤独な立場である。
そんな話題は、すぐ沢木の耳にも入って居た。相変わらず多忙な日々を送る沢木だが、
「ほうですか・・今度から役員会にはかなり顔出さんといかんように・・ベンチャー投資も役員会の承認を経て・・成る程」
電話を切り、深い溜息をつく沢木、
「どなんした、又心配事かいの、沢木」
善さんが声を掛ける。丁度その時、美香が又やって来た。




