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新たな動き

 沢木は、磯川とがっちり握手を交した。この夜の話が、どこまで発展するのか分からない。しかし、何かが動き始めた。

 そして、舞台はHZKに移る。臨時役員会が開かれていた。沢木は出席していない。

 退任と決まった新川常務の後任人事と、若干の役員変更人事があった。羽崎会長も春に退任となり、名誉会長として名前だけは残るが、事実上経営の一線から退く。

 新川専務が副社長となり、佐久間米司が会長兼社長として、経営のトップである体制は変化していない。新たに役員として加わったのが桜井部長。常務取締役に沢木が推挙されたものの、非常勤役員であり、殆ど本社に顔を見せない立場から、これは役員会に上げられる議題から削除された。沢木の非常勤役員の立場は変わらず。専務取締役は外部から招致した。T大学で経営学の教授をしていた、橋田利行という人物が加わる事になった。常務取締役は、当面置かず。兼務として、信一郎が・・。少し今回の臨時役員会は、近将来の波瀾も含んでいた。

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